12歳

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折角なので、と4人とも膝をついて名乗る 「うん、こんな感じで大丈夫だよ 文官とか騎士とかも同じ感じだし」 「皆さん綺麗な所作ですわ!」 膝をつく4人と、それを横や斜めからチェックしてゴーサインをだす王太子と婚約者というよく分からない光景を前にマリーナは微笑んでいた 「あ、どうせなら俺の専属も紹介しておこうかな」 王子が手を軽くパンパンと叩く 王子の隣にはいつ、どうやって近づいたのかいつのまにか豪華なメイド服を着た女性が立っていた 深紅の髪と瞳に抜群のプロポーション、年の頃は20代後半、絶世の美女と言っても大袈裟にはならない人物が、本当にいきなり体現していた 「エルグランド様の専属侍女で、護衛を兼任しておりますセラフィムでございます 宜しくお願い致します」 サルビア達は目をパチクリさせていたが、王族の護衛だし、多分そこらへんの人間とは違うのだろうと無理やり納得していた 「セラ姉様は魔法が凄いんですの!」 「いやぁそれ程でもありますよウフフ~」 セレスティナに誉められたセラフィムはデレデレとだらしない表情を浮かべていた
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