卒業&ゴールイン

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1週間後 王城に程近いテンプル正教の大聖堂には多くの貴族、来賓、平民の様々な組織の代表などが詰め掛けており、そこから王都の中心に向かう大通りには民衆がひしめいて新婚夫婦のパレードを今か今かと待ちわびていた この結婚式は、のちに千年単位の語り草になるのだが本人達は知る由もなかった 純白の騎士服風タキシードに身を包んだエルグランドにうっとりとため息を漏らすセレスティナとマリーナ 白無垢の造形を取り入れた、王道デザインの中にどこか和を感じさせる王太子肝いりのウエディングドレスに身を包んだセレスティナは女神の生まれ変わりなのでは?というほどの非凡な存在感に包まれ、周りの空気すら浄化されそうな雰囲気を醸し出していた 「…あはは 分かっておりましたけど、やっぱりティナ様には敵いませんわ」 「うぅ〜皆さんお綺麗ですよぉ…」 「サリーナ様だって本当に、とってもお綺麗ですわ!」 そろそろかな、と手を繋いでのんびり腰を上げた2人の控え室に側妃達が入ってくる 本来、花嫁以外が白のドレスを着るのはNGだがエルグランドとセレスティナは彼女達を日陰の存在にするつもりは毛頭ない だからこそ大々的な顔見せの式典など開いたのだから まあ王宮の戦闘力を他国にアピールするという目的もあったのだが そんな2人の意向もあり、彼女達もウエディングドレスを着ている 純白はセレスティナのみ、側妃達は得意属性をイメージカラーとして白に落とし込んだドレスを纏っている セレナは雷、白に近いレモンイエロー フレイヤは火、淡いピンクに炎の刺繍 サルビアは水、明るい白に近いブルー サリーナは土、白に近いミルクティーブラウン ルシアーナは闇、白に近いグレーに黒で繊細な花の刺繍 ミルフィーユは光・聖、淡い白に近いライムグリーン クネヴィアは自国の正装である伝統的な戦闘衣装に、長い白いレースのベールのみを被っている 彼女達は皆一様に幸せそうに微笑んでいた
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