12歳

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「皆さん凄いですわ…わたくしは光を使えるといっても、大したことはできませんの 暗い場所で明かりがわりにしたり、小さい傷が治せる程度ですわ…」 「いえいえ、光属性を発現されただけでなく制御までこなされるなんて凄いですわ!!」 謙遜するサルビアと誉めるセレナ、和気藹々としたムードでお茶会は進む ちなみにエルグランドは淑女だけの時間も大事だから、と紳士に退場しようとしたがセレナ達の希望で参加している 彼が焼いて持ってきたマドレーヌは大好評だ サリーナは男爵令嬢の私が、王子様の手作りのお菓子を食べる日が来るなんて…と感涙している そもそも普通の王子はお菓子を手作りしないのだが お茶会の会話からも分かるように、貴族のご令嬢にとって魔法や属性は重要なステータスではあるものの、あまり実戦でどうのこうのというのは無い 男で魔力や魔法が優れている場合は魔術師団に入団するのが一般的だが、この世界は男女の役割がしっかりと分かれているからだ また魔物も存在するが巨大で強大なドラゴンなどは想像上の生物扱いで、地竜などはかなり大型の厄介な猛獣のような扱いとなっている
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