12歳

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結局父親も同席することになったプライベートお茶会。 セレスティナはこの機会に一週間前から心の片隅で面白くないと思っていた事柄を最愛の婚約者に尋ねてみようと思った 溺愛されていても些細なことで嫉妬してしまう自分が嫌でもあるが、この王子様ならそれも受け止めてくれるという確信もあった 「エル様、そういえば専属の近衛騎士を強い要望で女性に変えたとお聞きしましたわ…」 王子は目を細めてセレスティナの頭を撫で、なんでもないことのように話し始めた 「ああ、しっかり説明しておかなかったから気を揉ませちゃったね、ごめんね? 元々騎士団長次男のライオネルが俺の専属でアリシアにはマルフォーイ伯爵家令息のギルバートがつくという予定だったんだ」 セレスティナと公爵が頷いたので、王子は紅茶を一口飲んで話を続ける 「…まったくあのクソ…父上の人を見る目の無さには呆れるよ」 そう言った王子様は先程までの和やかな表情から一変していて控えめに見ても、国王閣下に激怒しているようだった 「そんなに駄目な人事だったのですかな?」 遠慮がちに公爵が尋ねると、王子は頷いた 「母上や騎士団長、文官の皆さんが優秀だから王城内部は破綻しないのです」 かなりぶっちゃけた発言だった
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