12歳

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「な、成る程!! それなら女性騎士の方がいいですな!!」 「ええ。彼女と一緒に行動する時はこれから更に増えていきますが、お花を摘むとか入浴時とかどうしても俺が護るのにいささか問題があるときもありますからね ソフィーティア嬢はティナに強く憧れていますし、同い年なら気楽に接せられると思いまして」 「ふえぇ…エル様、ありがとうですわ!!」 自分がいかに想われているか理解したセレスティナはついついはしたなく抱き着いてしまうのだった 「ではギルバート様はどうしてですの?」 「あ、あれは問題外。 別に俺はシスコンのつもりはないけど、流石にあんなゴミクズに妹は任せられないよ」 また爆弾発言だが、エルグランドをすでに身内と捉えているチェリー公爵はふむふむと続きを促すだけであった 「あれは野心が服を着て歩いているような男で、忠誠心なんか雀の涙程も無いんですよ おまけに剣の腕はポンコツで、本格的に剣技を習い始めてから数ヶ月しか経っていないソフィーティア嬢の1つ下の妹君、アナスタシア嬢に練習試合で完膚なきまでにボロ負けしましたからね」 流石にこれには父娘揃って苦笑するしかなかった
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