14歳

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激昂して抜剣するギルバート 「なっ?!貴様!!??!!」 「殿下に対して!!!」 「はい、ゲームオーバー」 急接近したエルグランドは素手でギルバートの首を折った 「済まないが死骸の片付けは頼む 元々廃嫡も同然と聞いているから両親を咎めることは特にしないが強く言い含めるように宰相に伝えてくれ」 騎士は敬礼してまだ温かいギルバートを引きずっていった 「元々馬鹿の極みなのか、強制力(シナリオ)を壊した反動か…」 「多分前者よ。頭悪いもん」 エルグランドの呟きにセラフィムはクスクス笑って応える しかし、王族の前で殺意を見せた時点で即殺してオーケーなのは正直ありがたいなと思ったエルグランドだった またその絶対的なルールがあるのに、あの程度の挑発に乗ってしまうギルバートが底なしの馬鹿なのは明白だった やはりセラフィムの言う通りなのだろうと1人納得した 何にせよ、これで懸念事項の1つは排除した 今日は社会勉強を兼ねて、午後は平民風の服装に着替え、町娘風に変装したティナと下町デートなのだ デートの前に妹の破滅もスムーズに潰せたので王子は機嫌が良かった
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