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「次はあれを食べてみたいですわ!」
満々の笑みで腕を引っ張る婚約者。今2人は下町の市場に来ている
エルグランドはこのデートには多少の懸念があったのだが、気にしても仕方のないことなので全力で愛しい婚約者とのデートを楽しんだ
値段は安くても、手造りの味わいがあるペアのネックレスを買ってお互いの首につけたり
屋台の食べ物をあーんしあったりとバカップル全開で街を見て回った
噴水で休憩することにした2人
「こうやって、国は動いているのですわね…」
行き交う人々を見つめて何気無く呟いた婚約者に愛おしさと嬉しさが溢れた彼は、そうだよと言って優しく肩を抱いた
そういう考え方を、持ってくれたんだと。
「え…エル
愛しておりますわ」
「俺もだ、愛しているよ」
噴水でそっと口付けた2人に側にいた通行人達は思わずため息を漏らした
しかし、1人だけ憎悪のこもった目で物陰からセレスティナを睨みつけている人物が居た
ピンクブロンドのサラサラの髪に、華奢な身体つきの庇護欲をそそる外見をした少女だった
そして彼女は強大な魔力とをその身に宿し、光属性の才能に長けた稀有な存在
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