出逢い

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先程からベタベタと密着している2人 お嬢様の僅かに紫がかった、ハーフアップにしたサラサラの銀髪とエルグランド殿下の白に近い神々しさすら感じる金髪が対になって絵画のようだ お嬢様の少しつり上がった、アメジストの瞳と殿下の夜空の様なダークブルーの瞳には互いしか写っていらっしゃらないようだ 「ふえぇ…エルグランド様、あの、その、わたくしのことはティナとお呼び下さいませ!」 「お嬢様!」 愛称の強要、流石にこれは良くない。いくら殿下が気に入ってくださっていても引くべき線はある 慌てて呼びかけたのだが、殿下は優しく微笑んで私を軽く挙手して制した 「わかったよ、ティナ 俺もエルでいいからね?」 「は、はいっ!!////」 なんと… 現在、殿下を愛称で呼ぶのは王妃様だけだと伝え聞いている。国王閣下ですら何となくそれが出来ないらしいのだ…母は強しということだろうか いけない、思考が逸れてしまった そもそも騎士の皆様は一体何をしているのか?私が一人でハラハラして馬鹿みたいではないか
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