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チェリー家の全員が、セレスティナの幸せを願った
「差し当たり、もうティナも10歳ですからお茶会に出てみましょう
7歳あたりが平均的ですから、貴女は少し出遅れていると言えますからね…まあそれはティナのせいではありませんけれどね」
そこでレジアナーナは夫をキッと睨んだ
気まずそうに顔を逸らす父を見てセレスティナや部屋にいるメイド達は苦笑するしかなかった
「お父様は過保護すぎます…」
「ぱ、パパはティナのことが心配でだな!!
私の天使に何かあったらと思うと!!!」
「あなた、お茶会で何があると言うのです?
囁かれる悪口やら嫌味を一々気にしていたら淑女は務まりませんわ!
ティナも、そういうのは環境音とか雑音だと思えば良いですからね?」
「は、はい!」
無駄に思いつめて張り切っている主を微笑ましく思いつつ、マリーナは目線でレジアナーナに発言の許可を求めた
「それにお嬢様は王太子殿下の婚約者となったのですから、表立って喧嘩を売ってくる者などおりません。ご安心ください」
「そ、そうね!!」
肩に手を置いて優しく語りかければ、セレスティナは安心したようでふぅ、と息を吐いた
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