ひとつめ 透明なグッピー

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幼稚園の時、スペインと日本のハーフという先生がいた。その人の名はもう覚えていないけど、とてもとても好きだった。 優しくて、金髪で、ブルーがかった瞳が、人魚みたいで、幼いながらに綺麗だと思ったのは忘れられない。 僕は、先生に挨拶の代わりといって、したったらずの「あいらぶゆー」をよく言った。 先生はいつも「あら、上手ね」と日本語で誉めてくれた。 僕はそれが嬉しくてよく話していた。 けれど、いつの日からか突然、先生は辞めてしまっていて、会えなくなってしまった。 悲しくてよく泣いていたのを覚えている。
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