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「…『大阪の彼女』?」
「どういうことですか?よそにも彼女がおるってことですか?」
新たな情報源が来たとばかりに、芸能リポーターばりに食いつく加織と愛。
「あら?アタシ、人気者?」
いや違うと思いますが。
興味深々にわらわらとできた人だかりに、嬉しそうに応えてくれる。
「名前はナイショな?そやなあ。もう5年の付き合いになるかなあ。そろそろ結婚しよかな言うてるんやけどね」
ふふんとわたしを見る。
やっぱりアイツ。
彼女いたんじゃないの!
怒りがフツフツと沸いてくる。
明日会ったらただじゃおかない!!
「あら、アンタが『新しい彼女』?可愛いなあ。けど初対面の男の人に平手打ちするんはようないで」
もう知ってるのか。
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