大阪の…

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「ほんとですかぁ?昨日のお姉さんの話と随分違いますけど」 加織が嗅ぎ付けてきた。 「ほんまやって言うてるやん!その女の言うことと俺の言うこと、どっちを信用すんねん」 「彼女でしょうね」 女2人口を揃えて。 「おいおい」 ふと、校舎脇に鳴瀬先輩の姿が見えた。 「あっ、先輩」 「おはよう彩姫。ちょうどよかった。次の日曜なんだけど」 「あー悪い。その日は俺が先借りるで」 しゃしゃり出る樹荏。 「そうなの?」 「違いますってば!」 もう嫌だ。 と、予鈴が鳴った。
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