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そんなある日のこと。
ゴリラがまた、私に因縁をつけてきた。
自分の歩く方向に私が立っていたのが気に入らないと言ってきたのだ。
言いがかりにも程がある。
私は軽く突き飛ばされ、その場に尻餅をついた。
「おい! やめろよ!」
いつものように、タケヒコ君が割って入った。
「お前、女の子ばっかイジメて楽しいか? この変態!」
ゴリラの顔が、みるみる赤くなった。
「なんだと! お前ナマイキなんだよ!」
ゴリラがタケヒコ君の胸ぐらをつかんだ。
ゴリラはタケヒコ君より大きい。
私は思わず、目をつむった。
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