マキアとカツヤ

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………そっか。 そっ……かぁ……。 俺から聞いたとはいえ、 もう少し違う言葉を待っていただけに悲しくなった。 前はかーさんがいなくたって、 どこか連れて行ってくれたり 仕事が終わったらすぐ帰ってきてご飯作ってくれたり… あの頃は嬉しかったし楽しかった、ーーー毎日が。 もうあの頃にはきっと戻れないんだね。 そういう事でしょ?……父さん。 お兄さん「でしたら、カツヤ君達は僕が引き取るというのはどうですか?貧困でこのままでは生活もままならないのであれば…ですが。」 父「ーーーなんだ、アンタ…引き取ってくれるのか…?」 お兄さん「えぇ、僕で良ければですけど。」
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