マキアとカツヤ

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お兄さんが俺達をーーー? それは重荷になるんじゃーー… だって…どうみたって、20歳そこらだろ? お兄さんの顔を見ると、 受け入れてるような優しい表情をしている。 「そっか」と言うように、さっきとは違う、父さんも安心したような顔をしてる。 父さんの為になるならーーー、 だったらーーー、俺は… 『父さん!俺、お兄さんのところで頑張ってみるよ。立派な大人になったらさ、また父さんの顔見に来てもいい?ジュンとチトセも連れて!』 涙が出そうになったけど グッと堪えて、笑ってそう言ってみせた。 少しビックリした顔をした父さんは 俯いて少し遅れて 父「ーーあぁ、んじゃ…それまで楽しみにしとくわ」 そう言って、父さんは少し笑った。
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