マキアとカツヤ

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ザッ… カツヤ「じゃ、父さん行ってきます」 父「待て、カツヤ…これやる。」 カツヤ君の後ろから覗いてみてみると、 紫色のハンカチみたいなものを渡そうとしていた。 カツヤ「…?何?これ」 父「俺の大事なバンダナだ。お前にやる…。ちょっと所々ほつれてるけどな」 カツヤ「ーーー!ありがとう、大事にするね!」 すると、お父さんの大きな手が カツヤ君の頭をわしゃわしゃとする。 わっ!と、ビックリしてるカツヤ君の顔は すごく嬉しそうだった。 父「よし、行ってこいっ!兄さん…こいつらをよろしくなっ…!」 少し震えた声でお父さんはそう言った。 そして、カツヤ君が歩き出した後に すごく小さな声で「ごめんな」と謝っていた。 お兄さん「はい、でわ失礼します。」 ザッ ザッ ザッ こうして、ウチもカツヤ君と一緒に お兄さんについて行くことにしたーーーー
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