ダークブレット

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ダークブレット

 翌日。星が目を覚ますと、エミルの姿はどこにもなかった。  さすがに『夢でも見ていたのではないか……』そんな不安が頭を過り。彼女の姿を探しにリビングに行くと、テーブルの上に手紙が置いてあった。  それを手にとった星が声を出して手紙を読む。 『昔の友だちに会ってきます。本当は星ちゃんも連れて行こうと思ったんだけど、あまりに気持ち良さそうに寝ていたので私一人で行ってきます。夕方までには帰れると思うので、それまでテーブルの上に食べ物と置いてあるお金でお腹が空いたら何か食べてね。 調理方法  一度食材をコマンドのアイテムに入れてそれから、オーブンを開け。食材をその中にドロップすると分量調整っていうのが出るから、それで分量を調整したらOK押して完了です。』  手紙を読み終わった星は、テーブルの上に置かれた茶色い小袋と食料に目を向けた。 「とりあえず。作ってみようかな?」  星は決意に満ちた瞳で、目の前に置いてある食材の中から食パンとチーズを手に取った。 (トーストくらいなら作れるかな……?)  そう思い。手紙に書いてある通りにトーストとチーズをアイテム内に入れると、オーブンの前に向かった。  星はオーブンを開け中にトーストとチーズを移動させるとコマンドを開く。  その時、星の指の動きがピタッと止まった。星の脳裏には、昨日の爆発の光景が鮮明に浮かんでいた。 (……ううん。大丈夫! きっと出来る!)  そう自分に言い聞かせ、首を左右に振ると指を動かし。トーストとチーズの分量を調整し、震える指でOKを押した。  すると、アイテム欄から素材アイテムが消え、オーブンが赤く発熱し始める。
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