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顔面整形ズ
第二ステージは何というか、有り体に言えばUFOクラブだった。
あ?何だ?これで始まるのは一つしかなかった。
ディストーションベースが歪んだ音を立て、次いでハイハットの正確なリズムを超えて、サックスがどっしりと歌い、オルガンがクレイジーな音の奔流を作る。
つまり、あいつ等の登場だった。
もう聞き飽きたベースのリフから虚無僧のような冷徹なサックスがフリーなサウンドスケープを作り上げる。
そしてお前はあれか。グラサン。長髪の上からかけられたサングラスが異様だった。
何故かフェイスリフトなのにチャーチャーしたエコー的残響を余韻に演奏が終わり、次の敵が揃い立っていた。
「インスタントプッシーズ見参!柔らかいけどあそこは硬いぜ!」
「うるせえよ!何がだ?!今更誰が聴くんだ?!何がフェイスリフトだ?!エスターズノーズジョブと共に消えろお前等!大体なんだお前等?!そこのラトリッジ気取り!つけ髭取れお前は!全然怖くねえんだよ!名前は何だ?!」
「俺は東赤羽の不死鳥。オリメン全員消えても気にしない男。ライク・マトリッジ」
「馬鹿かお前は!それで何お前はブツブツ言ってんだ?!ホッパー気取りが!」
「うるせえな吹っ飛ばすぞお前んち。木っ端微塵になれやお前」
「リーダーとして俺が紹介する。南阿佐ヶ谷の爆弾魔。ピュー・ポッパーだ」
「木に引っかかってろよお前は!何がポッパーだ。ぶくぶく言ってろ!」
「彼は西世田谷の孤高のサックスマン。ディルトン・エィーンだ」
「言いずれえよお前は!エィーンって何だ?!そしてお前は何だあああああああああああああああああああああああ?!上半身どころか全裸じゃねえか!!いつ言おうと思ってたよ!お前等がインスタントプッシーズってただの変態じゃねえか!お前等も3万貰ってんのか?!」
「そうだ!場末のライブスタジオですら全く相手にされない俺達が輝くのはここだ!ここでお前に勝利し、俺達は、えっと、だから」
「もういいよとっととかかって来いやゴラあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
怒りの島二郎はソフツのインチキコピーバンドに見事勝利し、しょうもないバトルフィールドをまた一つ駆け上がっていったのだった。
て言うかニセラトリッジはマジでへぼかったと言う。
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