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決闘場
よし、存分に戦うがいい。
青紫郎のクソ台詞に島二郎はいつものように噛み付いた。
「何だこのクソ建築物は。野中にポツンと立ってる高層建築なんぞ胡散臭くて仕方ないだろうが」
「そうか?御迦園光耀先輩が屋内戦を想定したバトルタワー通称闘い大好き塔だ」
「壁においでやすって書いてあるじゃねえか!こんなのに重ね合わされる戦場にどんな価値がある?!幟立ってるしよ!安全第一だと?!空々しいわ!」
「建物全体が入り組んだ迷宮構造になっている。各フロアごとに設置されたバトルフィールドで勝利し、どこまでも駆け上がっていく。早く行かないと人質の命が吸い取られていき、この時計が12時を刻んだ時、エンディングテーマと共に人質が死ぬルールになっている。この会話をしている間に既に磔刑にかけられたマネージャーがいたりする。その時の映像がこれだ」
「たーすけてちくりー。大明神さま~」
クソやる気のない棒読み人質の姿があった。
「あと12時を過ぎたら自動的にこの画像がネットに流出することになってるらしい。まあついでであんまり価値がないが」
グオン!ばね仕掛けの先に磁石でもついてるのかというレベルで島二郎が食いついた写真は要するにあれだった。
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