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「主人なのに奴隷の奴がいるぞー。また付けてるけどこれ気に入ってんのか?」
「わっ…新見く…」
勝ち気な目が印象的なクラスメートにぐいっと鎖を引っ張られ僕は椅子から落ちそうになる。
すかさず、隣の席にいる棘の腕が後ろから抱き締めるように僕の体を支えてくれたから落ちることは免れた。
「新見くん…それ引っ張っていいの…俺だけだから…」
彼は新見 上総(にいみ かずさ)くん。僕と同じ主人科で第四席の成績上位者だ。
年は僕と同じで16歳だったはず。
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