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誰も居ない放課後の教室で1人ぼんやり窓の外を眺めてた。
グラウンドでは野球、サッカー、陸上部など、みんな部活で汗を流してた。
不意に背後から声を掛けられた。
「長田君何してるの?」
後ろを見ると同じクラスの相田美沙子が学級日誌を持って立っていた。
「お前こそなにやってるんだよ?」
「何って、これ見れば分けるでしょ?」
そう言うと美沙子は学級日誌を両手で目の前に突き出してきた。
「これ先生に出してくるから一緒にきてよ。」
「何でオレが…」
そう言いかけると美沙子は
「いいから!」
と言って腕を引っ張ってきた。
「これ、先生に出したら一緒に帰ろ」
「え?あ、あぁ…」
「決まり!」
美沙子は何故か嬉しそうにそう言った。
(あれ?今日、相田って日直だったっけ?)
不思議に思い黒板に書かれている日直の名前を見た。
(ん?日直って相田じゃない…?)
何で相田はそんな嘘をついたんだろう?
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