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「・・・本当に私もあなたと同じ気持ちになってもいいのですか?」
「え?」
聞き間違えじゃないか心配になった、だって今僕と同じ気持ちになってもいいかってこんなのまるで・・・。
「雪下透さん。佐々木佳乃はあなたのお嫁さんになりたいです。」
頬を赤く染めながら言う姿は本当に可愛くて僕は思わずぼーっとしてしまった。
今、僕のお嫁さんになりたいって?
「やったな、透!」
結局最後までこの部屋にいた橋本が嬉しそうに何度も僕の背中を叩く。痛い、手加減できないのか、この男は。でもこの痛さが夢ではないことを証明している。
「よ、佳乃さん。」
僕は思い切って名前を呼んでみる。これからもたくさん呼びたい、佳乃さんって。
「僕と結婚してください。順番は逆かもしれないけれど、結婚してからお互いをどんどん知って、好きになりたいです。」
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