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「……入るぞ、」
「んぁあっっ――――」
一息に貫くと、ヴェルは華奢な体を大きく後ろに反り返らせ、声をあげた。
ラウルスは一瞬身体を止めたが、すぐに律動を始めると、ヴェルが「ま、待って、、」と動きを止めようと手を伸ばすが、それをラウルスに掴まれ体を引き寄せられただけだった。
「あっ、ぁあっ、んんっ、まって、」
「……待つ?悦んでるくせに何を言ってるんだ?」
ラウルスはそう言ってヴェルのそそり起つ中心を人差し指で弾いた。
「ふぁっ、や、だめっ、」
しかし、そんな言葉とは裏腹にそこは蜜をたらたらと垂らしていやらしく輝いている。
そうして律動を繰り返しているうちにヴェルの声は甘いものへ変化していく。
いつの間にか両手を伸ばし、ラウルスにハグを求めた。ラウルスが抱きしめてやると、ヴェルは「ふふっ」と嬉しそうに笑った。
そんな風に求められてラウルスも悪い気はしない。
もっと悦ばせて俺に溺れさせてやる―――。
そんなことを思い、口角が緩むのを隠すこともなく、腰の動きをどんどん速めてヴェルを追い詰めていった。
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