綺麗なお姉さん

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 自宅から自転車で通学できる距離なのもあり両親達はとても喜んでいた。 僕は今日から大学生、すべてはじめて物語の幕開け。 出来れば素敵な女性とであって楽しい学園ライフを満喫したい。 春めいて、桜香るそんな日は恋人たちが愛を囁くにはもってこい、いわゆるデート日和。 そんなウキウキな感じがあちらこちらに溢れている。 通学のこの坂もかなりきついがワクワクしながら登るとあっと言う間。 僕の自転車の横を、何台の車が通りすぎていく、皆車やバイクで自転車を使うのは今のところ僕くらい。 大学はお城のように周辺を上から見下ろせるほど高い位置にある。 授業は好きな学科に入れた事もあってか、楽しくて楽しくて眠たくなる授業がひとつもない。 高校までは担任の先生がいて、はじめは自己紹介からはいって、だんだんと慣れて友達が増えて行く。 そんな感じにならない空間が少し冷めたコーヒーをおもいだす。 苦いわけではなく、冷めて口の中が少し冷たい。
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