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午前中の授業も終わり母が作った弁当を恐る恐るあけた。
久しぶりの母の弁当は、白いご飯に卵焼き、鶏の唐揚げとソーセージに野菜がはいった見た目はごく普通のお弁当。
味は微妙な感じで美味しいと笑みをうかべながら食べるには時間が少しかかる。
いつもは僕が食事を作っているのに、初日だからか母がいつもしない事をしてなんだか調子が傾く。
《味はともかく・・・陽が暖かく気持ちいいぃ~》
僕は、太陽の暖かい日でお腹もふくれたせいもあり、なんだか眠たくなる。
身体ポっカポカのぽかぽか日和・・・
「はあぁ~」
あくびが・・・出た、僕はキョロキョロあたりを見て誰もいない!
《あ~良かった。まぁ~誰もいないからここでお昼にしたんだから・・・誰も。》
誰もいないはずなのだが何故か視線を微かに感じた。
僕はもう一度、キョロキョロ。
視線を感じ後ろをむく。
誰もいない。
弁当箱に残ったご飯とおかずをお茶で流し込み、午後からの授業まで違う場所で休む所をさがした。
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