綺麗なお姉さん

6/18
前へ
/18ページ
次へ
 見つけた場所は、気持ちいい風がふいてあたたかい場所でしかも静かな僕の居場所。 《おぉ~ここいい。》 時間にして30分ぐらいここで横になっていたら、桜の花びらが顔にヒラリと触って地面に落ちた。 うとうとして時間がたったのも忘れかけ午後からの授業を取れないと思い焦った。 授業を受ける教室は、かなり歩かないと行けないし、ここまでの道のりに帰れるかと、すこしの不安が過る。 僕は、記憶を辿りながら遅い足取りに、時間をとられ授業の前半を駄目にした。 午後の授業も、楽しみにしてただけに、後ろの席の端で受けることになるとは、思わず笑いそうになった。 授業に遅れて気づかれないようにそぉっと入り、教壇に背を向けてこちらを見ていないし目線が違う方をみているすきに、席についた。 しばらくは、下をむいてこの授業は、やり過ごす事にした。  ・・・ ・・・・・・ ・・・   授業終了のチャイムがなる。  朝も思っていたが、小中高は、似たようなチャイムがなっていた。 今日からは、違うメロディを耳にするんだなぁ~と感じる。 僕は、小中高のチャイムのほうが懐かしくていい。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加