第一章

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第一章

カトマンズ盆地――。 その端にある森で、1人の少女が3人の男に捕まり、半裸状態にされ、これから陵辱(りょうじょく)されそうになっていた。 「へへ、もうすぐ夜になるっていうのに、こんなところにひとりで歩いてちゃ危ないぞ」 3人の内の1人が、身を案じるようなセリフとは正反対に、ニタニタしながら少女の服をナイフで切り裂いていく。 「わりと可愛いじゃねぇか。おい、俺からやらせろよ。」 「はぁ!? お前、こないだも同じ事を言って、先にやったじゃねぇか」 服を切っている男以外の2人が、少女の体を押さえつけながら、急に言い争いをしだすと、少女は小さな声を出す。 「い、いや……やめて……ください」 それを聞いた3人は、少女の(おび)えた姿にそそられたのか、下卑(げび)た顔がさらに下品になった。 「安心しろよ。殺しやしねぇからさ。お前は大事な商品なんだ。これはようするに味見ってやつだよ」 服を切っている男がそういうと、突然、少女とその体を押さえていた男2人に、勢いよく血が飛び散った。 そして少女の足元に、さっきまでニタニタと服を切っていた男の首が転がっている。     
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