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* * *
次の日の朝、てっちゃんの家のベッドでオレは目を覚ました。
全身がふんわりとてっちゃんの匂いに包まれていて、心地いい。
伸びをして、寝返りを打った。
「……」
目の前に、てっちゃんの後頭部がある。
てっちゃんは、すうすうと静かに寝息を立てている。
エアコンを弱冷房モードでつけっぱなしにして寝たけれど、シングルベッドで二人、身を寄せ合っていると、やっぱり暑い。
てっちゃんの背中にそっと触れる。少し寝汗をかいているみたいだ。白いTシャツが、しっとりと湿っている。
つーっと指先で背中をなぞり、そのまま尻に触れた。
筋肉質な小さい尻。今はリラックスしているから、柔らかい。手のひらで包み込むようにして、やんわりと揉んでみる。
うなじの匂いを嗅ぎながら、朝勃ちしている股間を、まだ眠っているてっちゃんの尻にこっそり押し付けた。
ちょっとだけ腰を振って、擦りつけてみる――ムラムラしてくる。
そっと前に手を回す。てっちゃんのそこも朝勃ちしている。寝汗をかいて、焼き芋みたいにしっとりホカホカしている。ああ、愛おしくて……頬張りたい。
昨晩は、口でさせてくれた。てっちゃんの感じている顔も声も、すごくよかった。思い出すとたまらない。
尻の割れ目に押し付けているものが、またグンと硬くなった。
まずい。
半身を起こし、両手でゴシゴシと顔を擦って、暴走しかける思考を振り切った。
――オレはてっちゃんを大切にするんだ!
ベッドを抜け出し、トイレに駆け込んだ。
洋式の便座を上げて思いっきり前かがみになり、手を添えて、ぐいっと照準を下に向ける。
なんとか排尿を終えると、勃起も収まった。
手を洗ってベッドの側に戻ると、ちょうどてっちゃんが目を覚ましたところだった。
「アオバ、おはよー……」
寝ぼけ眼をこすって、むにゃむにゃとハッキリしない声で挨拶をしてくる。
「おはよう」
そんなてっちゃんのオデコに、オレは涼しい顔して、おはようのキスを落とした。
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