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「……」
てっちゃんの呼吸が、次第に荒くなっていく。
何も言わないけれど、その表情は明らかに興奮の色に染まっている。
ぞくぞくと、悦びがこみ上げた。
体を起こして見下ろすと、挿入した瞬間は萎えていたてっちゃんのものが、腹の上で固くなり始めていた。
ローションのついたてっちゃんの指を、そこに添える。
「てっちゃんは、こっち触ってて」
そう言うと、てっちゃんは素直に頷いた。
その手がおずおずと動き始めると、緊張した内部も、少しずつ弛緩してくる。
タイミングを見計らって、オレも埋め込んだ熱を、じっくりと慎重に動かし始めた。
「うっ」
と、くぐもったうめき声に
「大丈夫?」
と尋ねると、またコクンと頷く。
やはり声を出すことをためらっているのか、てっちゃんは目を閉じて、ハアハアと荒い呼吸を繰り返すだけだ。
ゆっくりと根本まで埋め、抜け落ちそうになるギリギリのラインまでぬるりと引き抜く度に、てっちゃんは首を反らして深く息を吐く。
感じ入っているような表情だ。
入り口の強い締め付けに扱かれて、オレも気持ちがいい。
下半身がじんじんと疼く。もっと刺激が欲しくなった。
だけど、あまり激しくすると、てっちゃんが痛がるかも知れない。じれったいけれど、ごく緩やかなペースで、前立腺を刺激するようにリズミカルに律動した。
「あ、あ……あっ……!」
途端に、甘い声が上がり始めた。
てっちゃんは慌てて、その口を手で塞いだ。だけど声を止めることができないのか、急所を突かれる度に、喉の奥で喘ぎ続ける。
その感覚が自分でも信じられないらしい。てっちゃんは潤んだ目でオレを見上げ、困惑したように腕を掴んだ。
「アオバ、まっ、待って、ちょっとやめて」
てっちゃんの身体が悦んでいるのをダイレクトに感じて、またぞくぞくと快感がこみ上げてくる。
制止を聞き入れずに、オレは淡々と腰を動かし続けた。
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