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オレはソファの上に跪くようにして、てっちゃんの太ももの間に顔を埋めた。
口に含むと、てっちゃんは微かに「ん……」と鼻にかかったような声を漏らした。
だけどそれきり、また黙り込んでしまう。
視線を上げた。てっちゃんは目を閉じて、唇をキュッと結んで、顔を赤くしている。感じているけど、声を我慢しているらしい。そういう姿が逆に欲情を誘った。
ゴムタイヤみたいに硬くなっている、熱い肉が愛おしかった。
先端に吸い付いて、舌で転がす。その形や、浮き出た血管の凹凸まで確かめるように、唇と舌でなぞりながら飲み込んでいく。
ゆっくりと、何度も何度も喉の奥の方まで咥え込み、吸い上げると、てっちゃんの太ももがオレの頭をぎゅっと挟んだ。
体感というよりは気分的な問題だけど、汗ばんだ太ももの硬い筋肉に圧迫される感触は、なんとも気持ちがいい。
てっちゃんは顔を手で覆っている。その呼吸は、先程よりもさらに荒々しくなっている。
塩気の滲む先端を舌先で割ったら、オレの頭を挟み込んだまま、てっちゃんは太ももをピクピクと痙攣させた。
興奮が高まってくる。
愛する男を悦ばせているという快感と、他人の急所を自由にしているという、サディスティックな愉悦みたいなものを感じていた。
一度口から出して、手で擦り上げながら、てっちゃんを見下ろした。
「イキたかったらそのままイッていいよ」
顔を覆う指の隙間から、てっちゃんがぎょっとした目を向けてくる。
「飲んであげるから」
信じられない、というような顔。
オレは目を細めて、意地悪く笑った。
「別にオレの顔にかけたっていいんだよ」
挑発したら、てっちゃんはまた怯えるようにオレを見つめた。同時に、張り詰めた熱が、あとわずかで限界だと言わんばかりにぐぐっと膨張する。
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