俺 is burning!

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柄が錆びてボロボロのビニール傘を畳んで、傘立てに入れる。 外付けの階段の踊り場に受付がある。 階段の登り口で、オロオロしている女がいた。 ヒョウ柄のチューブトップにロンジャン羽織って、インディゴブルーのスキニーをロールアップで履いて、タータンチェックのケツあて、あれなんて言うんだっけ?バムフラップって言ったかな?に、足元はドクターマーチンのサイドゴアで、結構いかつい格好をしているのに、反比例するような、小動物が怯えるような顔をしていた。 「大丈夫?どうした??」 その女の肩を後ろからトントンと軽く叩いた。 女はビクッとして、振り向いた。 「あっ!!」 振り向いた女は、目をまん丸にして俺を見て、指さした。
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