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ぬくぬくの毛皮をまとったツオイとチセイはオーサムイ国のツラランタウンまでやって来ていた。
このツラランタウンはオーサムイ国の商業の中心地であり活気のある街のはずであった・・。
魔邪大帝の親衛隊の一人、カイチョウがやって来る数日前までは。
今では、通行人がちらほら街の外を歩いているがどの人の表情も 何かに怯えている風に彼らには見えた。
そんな雰囲気の中ツオイが元気よくチセイに声をかける。
「氷系の武器ならたくさんありそうですね。」
ツオイが食べ物以外に興味を示したことに少し驚きを隠せない表情で チセイは
「ああ、揃えるならこの街だと思うぞ、ツオイ。きっと後々役に立つ 武器があると思うから。」
ツオイは「じゃあ、それなら。」
と言って背中のリュックを地面に下ろした。
ズシーン・・。ものすごい音がした。
なんと、ものすごくボロボロの分厚い武器の大事典がリュックの中から
でてきたからこれにはチセイも驚いた。
~ツオイってばこんな重たい大辞典背負って今まで歩いていたのかよ。
いや、それだけでなくモンスターとも闘っていたぞ。
・・てっきりリュックの中身はあいつのおやつかと思っていたのに、あなどれないやつだ。~
楽しそうに鼻歌まじりに分厚い武器大辞典のページをめくっているツオイを見ながらチセイはこう思った。
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