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もしもあの日がなかったら
きっとこころおだやかに
今も私は
ひとつの嵐のあとを歩いていた
あきらめたことさえも
いつか忘れて
見慣れた光の中で
いつもの車の音
無口な雨が
静かにベッドごと私を包みこむ
無表情な温度に
いつしか慣れて
私を強くして
時々弱くして
私をうれしくさせて
時々かなしくさせて
もしもあの日がなかったら
きっとこころおだやかに
今も私は
だけどもう 戻れない
あなたのいなかった日々へは・・
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