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きっかけは雪がひらひらと舞い落ちる寒い日の朝のこと。
灰色に曇った空から落ちてくる雪を見上げたら車椅子の車輪がアスファルトの割れ目にハマってしまったから。
前後に車輪を動かそうとしても抜け出せなくて困っていたら 後ろからそっとあなたが押してくれたのがはじまり。
近くに住んでるからって
見かけたからって
会えば後ろから車椅子を押してくれた。
私はあなたに会いたくてよく外に出るようになったし、おしゃれも頑張った。
後ろから聞こえるあなたの声はドキドキさせる。
後ろから聞こえるあなたの笑い声は私を安心させる。
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