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「うたうものさん、どこ行ったの?」
なかなか帰ってこないうたうものさんをげたんわくんが心配する。
「どうしたのでしょう?」
みんな気にするがイベントが終わりに近付いて逆にあせりだす。
「あ!あそこ!」
良くんが指を差した先にうたうものさんはいた。
猪たちの檻の前にいた。
「君たちだって、お祝いのときはご馳走食べたいよね」
そう言って、それぞれの檻にうたうものさんはお皿を差し入れている。
「ちゃんと食べてな」
「うたうものさん、猪たちのためのご飯を作っていたんですね……」
五丁目さんの言葉にみんな納得する。
「本当に優しい人だなぁ」
本乃編集長が、パチパチと手を叩いた。
「さて、この後みんなで飲みに行くかい?それとも、ここで打ち上げやるかい?」
にょたチョコ男子たちは、視線を交わすが気持ちは一つ。
「ここで!猪さんたちとうたうものさんを祝います!」
瑠璃くんがそう言ったあと、本乃編集長と伊織先生は忙しく電話をかけていた。
猪たちにご馳走をあげるうたうものさんの周りには子供たちが集まっている。
「うたうものさん、おめでとう!」と元気にはしゃぎながら。
おしまい♪
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