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「あ~、まだ遊びたりない!」
「乗り物ほとんど制覇したんじゃない?」
「そんなことないよ。まだ乗れてないの、あるし」
仲間数人で出かけた遊園地。
今日は天気がいいせいもあって、遊園地は家族連れで賑わっていた。
小さい子供に混じりながら私達も思う存分楽しんで、その帰り道、同じ方向に帰る者同士で分かれ、私と彼は夕暮れの河原を歩いていた。
「じゃ、今度は乗れなかったやつに乗ろうか」
「え……」
彼の言葉に鼓動が速まる。
今度? 今度もあるんだろうか。
隣にいる彼。彼は皆が憧れる人。もちろん私だって例外じゃない。
偶々帰る方向が一緒だったという幸運に大感謝なのだが、その上この言葉!?
深読みしちゃダメだと思いつつ、ついつい期待してしまうのは仕方がないと思う。
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