あなたを好きでいたいよ

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会わない間は、友達でいいからって思えたのに…。 ただそばにいられたらって思えたのに…。 君のそんな顔を知ったら欲が出る。 もっともっと僕を求めて…。 僕が君の一番になれたらいいのに…。 君の気持ちが知りたい。 こうして抱き合ってる間も遠く感じる。 もうどこにも行かないで…。 そばにいるから一人で泣かないで。 ずっとずっと僕のそばに…。 「あ、あぁッ、あッ、あッ…ダメ、もぅ…いく…っぁ」 「いいよ、…僕も…」 ほしい、ほしい、君がほしい。 その欲だけが僕を動かして君を揺さぶり続ける。 「ぁあっ…あ、あぁあ!!!」 「……っ」 会っては抱き合う夜がいくつも続き、 僕は、とうとう切り出した。 「僕とつきあうこと、考えてくれないかな?」 彼女は、わかったわ…とだけ頷いて笑った。 自惚れていいのかな…。 少しは君に好かれてるって。 再会した直後のキスからずっと。 いつだって逃げようと思えば逃げられたのに…。 どうして君は、逃げなかったの? 僕が元同僚で友達だったから? 男として見てなかったから? いやいや、男として見られてないなら。 そもそもしてないはずで…。 僕は、いつまで待っていればいい?
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