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僕の隣で笑うキミ。
「ねぇ、見て?」
ふわりと笑う、キミのその笑顔が大好きだ。
僕の目の前で、ワンピースの裾を揺らして、くるりと回ってみせる。
買ったばかりだという真っ白のワンピースは、とても彼女に似合っていた。
「とっても似合ってるよ」
「えへへ、ありがとっ」
「こっちおいで?」
僕がそう声をかけると、子犬のように喜んで隣にちょこんと腰をかける。
ふわっと漂ってくる甘い香りに、くらりとした。
僕の胸の鼓動がドキドキと速さを上げていく。
隣のキミには、こんな僕のかっこ悪いところは見せたくないなんて見栄を張って、なんでもないというふうに彼女の頭をそっと撫でる。
頭を撫でると、照れくさそうにふふっと笑った。
そんな彼女につられて、僕もふと笑顔になる。
僕の隣に彼女がいてくれるだけで、1週間がどんなに大変でも、疲れなんてすぐに吹っ飛んでいく。
いつしか彼女は、僕にとってなくてはならない、世界で一番大切な人になった。
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