05.援連

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05.援連

「ミサ、良かった。気が付いたんだね」 「え?ここは……どこ?」 私は無機質な部屋にいた。 ヒデキは、目の下に隈をつくっていた。 「まだ、動かない方が良い。先生を呼んでくる」 「え?」 「……どこまで、覚えてる?」 「ヒデキが、私を助けに木塚荘に来てくれて……」 「やっぱり、混乱してるよな。今、おばさん達売店に行ってるから」 体中が痛い。私はベッドで寝ている。入院? 「ミサ!」 お母さんの声がする。 「良かった。意識が戻って」 「お母さん……?」 「お友達は……残念だったわね。あなた以外、亡くなったそうよ」
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