03.淵漣

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2月の日没は早い。 私達は、印象的なラストシーンのロケ地である崖へと急いだ。 6人を乗せた車は、何者かに追われるように狭い林道を進んだ。 タイヤが小石を噛んでは弾いていく。 轍の上に新しい轍を刻んだ。 ヒロミ君はスピード狂だったから、助手席のサキは、時折叫んでいた。
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