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深夜に二人っきりでおしゃべりしていましただなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。
それを考えると、颯太も顔を赤くして黙り込んでしまうのだった。
『あのさ』
「ん?」
『これ……、私達だけの秘密にしない?』
「秘密?」
『うん…。誰にも内緒……』
「いいけど」
すっげえ嬉しいけど。
『じゃあ、約束ね』
「うん……わかった」
『ふふっ。じゃあもう切るね、楽しかったよ』
「ああ。こんどは眠れそうか?」
『うん、いい夢が見られそう』
「ん。じゃあまた明日な」
『うん、また明日……』
「……」
『……』
「おやすみ」
『おやすみなさい』
「……」
『……』
「なあ、なんで切らないんだよ」
『だって、高梨くんこそ……』
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