私が欲しければと挑発する美少女

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 準備を整えた俺の前に鋼の鉄人、実はN・F・Cの格闘ロボットが登場した。前回の警備員兼ベルボーイ型ロボット同様、完全自立型ロボットで、パリコレでも通用するくらいウオーキングがキレイだった。  俺の手前で立ち止まったが、身長は2m。前回より少し高い。 体重は不明だが、パワーもスピードはありそうだ。今回は、格闘に無駄な制服は、着ていないというより、格闘専用のロボットなんだろう。  この俺は、身長1m75cm。体重75kg。自分で言うのもなんだけど、着やせして見えるタイプで、脱いだらスゴイ細マッチョだ。強靭でかつ柔軟、瞬発力と持久力の両方を兼ね備えているつもりだ。 「始め。」  スイス大使が、右手を大きく振り下げて、叫んだ。何らかの武道の経験があるらしく、その動作が決まっている。  魔鬼の話から格闘ロボットは八極拳を完璧に機械学習していると考えられる。八極拳はほうかん突撃、山をも崩しゆるがすような一撃で、数ある中国拳法の中でも最強と言われる。俺は初っ端の一撃を警戒した。  しかし、見事に裏切られた。格闘ロボットは、俺に見せつけるかのように、何やら套路(とうろ)、空手でいうところの型を演じ始めた。 「金剛八式、古代より天神に八大金剛と呼ばれる八人の守護神がおり、その神 勇無双ぶりは天上天下に鳴り響いていました。それらの守護神になっている八本の基本技で構成されているのです。それにしても、見事なものです。」  中国の最高指導者がドヤ顔で解説をしてくれていたが、確かにロボットのくせにその動きはよどみなく、身体は地面に対して垂直で足腰がどっしりしていて、爆弾のごとくに要所で發剄を行っていた。正直、俺はヤバイと思ったね。  金剛八式を終えた格闘ロボットが俺に向かってドヤ顔をしたような気がした。ムカついた俺は、すぐさま見たばかりの金剛八式をやってのけた。  大神流のDNAに刻まれた能力か、俺は見たばかりの技を使える、自分の技にできるのである。見学者が驚きを隠せない中、俺は格闘ロボットにアメリカ人のよくやる挑発ポーズを放送禁止用語付きでやったのである。    
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