美人女子高生連続失踪事件の謎

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美人女子高生連続失踪事件の謎

 かくして、世界に平和が訪れ、俺も残りの夏休みをエンジョイできるかと思いきや、人生そんなに甘くはないことを思い知る。  翌日、日本の富山県の立山が突如噴火したのである。  確かに立山はカルデラであるが、現在の火山の活動は地獄谷周辺の火山性ガスの噴出と温泉の噴出なので、爆発は信じがたい。予兆もなかったはずだ。  しかも、爆発の中心は標高3003mの主峰、山頂に雄山神社本宮を有する雄山。テレビで速報ニュースを見た俺は、不吉な予感に押しつぶされそうになった。ヘリコプターからの中継の映像で、雄山神社本宮の鳥居がかくも無残に打ち砕かれているのを確認したからである。  火山噴出物の火山ガス、火山灰、火山弾、噴石などであるが、特に溶岩流による被害は甚大なもので、地域住民は避難指示(緊急)が発令された。 「雄山が血を流している・・・。」  たまたま、俺の部屋に遊びに来ていた三輪はテレビの中継映像,火山流を見て、そうつぶやいた。俺と同じく、不吉な予感に襲われている様子だ。前世が超古代文明、アトランティス王国の王妃だけに、俺たち一般庶民とは違い、感じるものがあるのであろう。  俺は、秘かに気を引き締めるのであった。  
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