ほのお

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ほのお

胸の奥 小さく抱えた熱が 何時しか大きくなって 気が付けばパンパンに膨らんで 弾けそう 最初は小さな火種だったのに 今では 熱く 大きな炎のように ゆらり ゆらり どこに逃がそうか 抱えたままでは いつか バチン! と弾けて爆発する 粉々になったモノは戻らない その前に どこかに 穏やかに 決して暴走しないで 柔らかく 優しいものまで傷つけないで この手から そっと放したいから もう少しだけ このままで 上手に逃がす方法を きっと 見つけるから ちゃんと 優しく 告げるから
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