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桜の木の下で
丘の上にどっしり構える1本の大きな桜の木の下に向かって歩いている女性がいた。
今日はお日様が元気に世界を照らし、空には雲一つないぽかぽか陽気で絶好の昼寝日和だ。
「今日は天気がいいわね。あの人と一緒に昼寝できたらいいのに。」
そういいながら、彼女は木にもたれかかりそっと目を閉じた。
彼との出会いはこの桜の木の下だった。
私はもともとこの桜の木の下が好きで、昼下がりにここにきて読書をするのが習慣になっていた。
いつも通り私が読書をしていると、彼がやってきた。
彼は新しくこの村にやってきた人で今日からここで暮らすらしい。
「この桜とても大きくて綺麗ですね。」
「そうでしょ。この桜はこの村のシンボルみたいなもので、私もこの桜が大好きなの。」
私のテンションの高さに少しだけ、びっくりしてたみたいだけど
「この桜がとても好きなんですね。」
と彼は笑って返してくれた。
「この場所にはよく居るんですか?」
「ほぼ毎日来てここで本を読んでいるの。」
「じゃあこれからもここに来てもいいですか?」
「もちろん。」
それから彼と一緒に毎日のように桜の木の下で会話していました。
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