悪魔の予言の続きには

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「知っている、分かっている。オレは急いでいるから早くしてくれ!」彼は苛立っていた。それは十七時が近づいているからなのであった。 早々と手続きを済ませると次に彼はこの町の繁華街の小さな金を取り扱う店に行くようにハイヤーの運転手に指示した。ハイヤーが店に着くと時計の針は十六時五十五分指していた。足早に店に入ると彼はたった一人だけいる店主と思しき男に言った。 「五億ある。この金を全て金に替えてくれ。そしてあんたの腕を見込んでその金を全てあんたに託す。あんたの取り分は半分でいいから。」ついさっき作ったばかりの通帳と五億オン分の金の全てを彼はこの店の店主で実は裏世界の投資家であるこの男に託したのだった。十数分で店から出て来ると彼はハイヤーと護衛人たちはに帰ってもらった。もう厳重な警備も護衛も必要無いからだ。繁華街に繰り出した彼は余った端数の現金で豪華なディナーを食べて高価な酒を何本か開けた。そして日付が変わった頃に帰宅するとすぐにパソコンで自分の講座の残高を確認した。すると先程一万オンを貯金して作った口座の残高が十五億オンになっていた。パソコンの画面を見て彼がニヤリと笑みを浮かべていると投資家の男から電話がかかって来た。     
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