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まだ起きたばかりで眠たい目をこすりながら慣れた手つきでクローゼットを開く。中には無地のワンピースが数着と下着、寝間着上下セットが入っており、その中から白いワンピースを取り出すと少女は今まで着ていた寝間着を脱ぎ捨て着替え始める。
「ふぁ………」
そして、何度目かの欠伸をする頃にはワンピースに着替え終わり、その場に脱いだ寝間着を持ってそのままリビング……を通り過ぎて洗面台の方へ行き、服や下着が入った洗濯用の籠へと持ってきた寝間着を放りこむ。
それからようやく、少女は洗面台に行き、井戸から酌まれたの水を洗面用の桶に必要分移し替えると、眠気を吹き飛ばすようにしてバシャバシャと顔を洗う。
「ふぅーっ」
一息ついてから濡れた顔を布巾として活用している布で拭くと、ようやくリビングの方へ行き、座った。
「いただきます」
手を合わせ、いつものように挨拶をしてからご飯に手をつける。
作られてから時間が経っているのか、少々冷めてはいるが、それでも少女は心底おいしそうに本日の朝ご飯を口にする。
今日の献立は今朝取れたのであろう鶏小屋の卵を溶いて炒めたもの、森で取れた新鮮な野菜、そして自家製のパンだ。
「ふぅ、ごちそうさまでした」
手を合わせて、食べ終わった挨拶をする。
そして素早く食器を重ねると今度は台所の方へ食器を持っていきそのまま流しへ食器を置くと、少女は次に手伝いをするため行動を開始した。
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