ガラム

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ガラム

「お兄さん、たばこー。」 「ああ。ありがと。」 「からだに悪いよー。」 「ああ。ありがと。」 「僕の車は、禁煙だよー。」 「ああ。ありがと。」 板前風の男は、119番に、掛けてくれたようだ。 おっさんのiPhone から、救急隊員の声が聞こえる。 確かに足が曲がっついた。 「おじさん。きゅーきゅーしゃ呼んだよー。」 「ああ。ありがと。」 拓也はガラムに火を点けた。
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