ガラム

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いつもなら、ミスらないカーブだった。 拓也は、中学校には殆ど出席していなかった。 昼間は、自宅で眠る。 夕方、起きて、進学塾だけは通っていた。 眠れないので、 毎日レンドルミンを使用していた。 処方箋はない。 雨が激しくなっていた。 ガラムが燃え尽きようとしていた。 サイレンが聞こえる。 「おーい。聞こえるかー? 名前言えるかー?」 板前風の男は、いない。 救急隊員が、立っていた。
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