つぶやき

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つぶやき

 一日が終わり、ぬくーいベッドの中で目を閉じて眠りが訪れるんをぼんやり待つんは、うちにとって幸せなひと時じゃった。じゃけど、それはまったく変わってしもおた。目をつむったらその日の出来事が思い浮かんで、もやもやした思いやむかむかする怒りがよみがえってくるんじゃ。それだけじゃあのうて、さらに……。みーんな星野君が原因じゃ。  星野君は同じ「お好み」の店でバイトしとる学生じゃ。年はうちと同じじゃけど、そのお店で働き始めたんはうちの方が先じゃったんで、バイトでは後輩なんよ。星野君のせいで、バイトの間、(ごお)()ることがえっと有るんじゃけぇ。     
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